国語読解は全科目の勉強と会話スキルの上達に通じる
塾講師として働く中で点数や正答率が伸びない理由として、単語や公式などの知識不足以外に、
・どういった意図で出題されている問題なのか
・どこに注目して読み取るべき問題なのか
が理解できないという、読解力の不足があると感じていました。
「国語は運ゲー」「国語は才能で点数が決まる」と言われることは多いですが、決してそんなことはありません。トレーニングによって鍛えることができる科目です。
ですが国語が苦手な人にとって「筆者の意図を読み取る」「注目すべき箇所を探す」ことは簡単ではないと思います。国語の勉強って何する?と言われれば、中々効果的な勉強は思いつかないのではないでしょうか。
当塾では国語の解き方として7つの読解方式を使って、他科目のように公式や法則に当てはめるところから始めます。
しっかりとした「国語の解き方」を覚える練習から始めます。
逆に、国語が得意な生徒は読解力があります。
読解力がある生徒は問題の意図や注目すべき箇所を自然と理解できているので、単語や公式さえ覚えることができれば、他科目でも高い点数を取ることができる傾向が強いのです。
つまり、「国語が得意=読解力がある=全教科の基本が出来ている」ということです。
さらに、読解力を身に付けることができれば、今後一生のスキルになります。参考書や史料を読む際など、どこに注目して読み取ればいいかが分かるようになり、自ずと自学能力が向上します。
そして国語ができる生徒ほど会話もスムーズにできていて、齟齬が少ないです。(先生に人見知りするなど、生徒さんの個性によって左右されている場合は違います。)
このことを通して、国語の勉強は他科目だけでなく、多くの人が今後一生必要になるであろう会話スキルの上達の一要素に繋がると考えています。
大手塾で講師をしていた頃、指導者が口をそろえて「国語ができる生徒は他科目もできる」と言っていたにも関わらず、ほとんど国語を教える機会がありませんでした。
指導者側は国語の重要性に気づいているにもかかわらず、後回しにされている現状をどうにかしたいと思い、なら自分でやってしまおう!と思い、国語塾を開きました。
国語を通して字の上達を!
もう一つの大きな理由として、手書きの重要性です。
止め、はね、はらいのある整った文字を書ける人は、今後さらにデジタル化が加速する世の中において、それだけで価値のある人材として見なされるようになります。美しい手書き文字を書ける人を育成したいという考えもあり、私は書道教室もしています。
綺麗な字を書けるものの、普段は汚い字で書いてしまう人が多いです。
これはなぜかというと、学校では文字を書くことに速さが求められるからです。小学校、中学校、高校、大学と進むにつれ、書く量はどんどん増えていきます。丁寧に書いていると、板書をノートに写し切れない、宿題も終わらない、早く書いた方が休めるし楽。こういった考えになるのは仕方がないことに思えます。
また、大学生になると、一回の講義でノートの3〜4枚分を書くこともあり、ノートを後から見返すと何を書いているのかわからないということも起こってしまいます。つまり書道教室に通うだけでは、美しい文字を書けるようにはなりますが、学校での勉強に対する時間を考えると、普段から美しい文字は中々書けないのです。
上位校を目指す生徒さんに多いこととして、頭の回転が早いために書くスピードが追いつかず、汚い字を書いてしまうということがあります。
回答としては満点なのに、字のせいで減点されたり、綺麗に書こうとして時間をかけてしまって配分が狂ったりと、もったいないなと思うことが多々あります。
これらの問題の解決法は、実践的に綺麗な字を素早く書く練習をすることです。
その練習を、当塾の国語の授業を通してしてもらえればと考えています。
国語は他の科目よりも日本語を文章で書く量が多く、美しい文字を書く実践に最適です。
文章を書くことと並行して、素早く美しい文字を書く練習ができます。
必要があれば、書道教室と同様に鉛筆やペンの持ち方の指導もできます。
国語塾で意味の通った文章を書けるようになり、尚且つ美しい文字も習得することで、手書きの文を書く際、受験より後の未来にも役立つ一助となればと考えています。