ただ答えを書くだけでは点数UPは難しい

どの科目でも、点数を上げる上で答え合わせは肝心です。問題文を見ずに、ただ丸を付けて間違えた問題の横に答えを書くだけでは、身についているとは言えません。例えば理科や社会の語句を問う問題で間違いがあったならば、問題文で何を聞かれているのかもう一度確かめる。数学(算数)であれば、自分が解いた途中式や筆算と、答えの途中式を見比べてどこを間違えたのかを読み取る。英語であれば、単語のミスなのか文法のミスなのかを考えることや、長文読解ならば設問付近の自分の日本語訳が、答えと合っていたのかが重要になってきます。

このように、なぜ間違えたのか、どこを間違えたのか答え合わせの時にはっきりさせることが重要です。学校のワークやプリントを使ってこのことが実践できれば、定期テストで70~80点を取ることは容易です。しかし時間が無かったり、テスト範囲以前の単元で分からないままのところがあって理解できずに先に進めなかったりして、取り組めていない学生が多いのが現状です。

では、国語の問題で間違いがあったときはどうすれば良いでしょうか。

漢字や文法の問題であれば、その知識を身に付けるしかありません。理科や社会の語句の問題と同じような要領で、一回で覚えることができなくても、何回か繰り返せば覚えていけます。このような知識を問う問題や、暗記型と呼ばれる問題は試験にもそのまま出てくるので、実力テストや入試の点数に直結します。

重要なのは読解問題の答え合わせです。私は、国語の読解問題こそ答え合わせを重視してほしいと考えています。読解問題では、学校や塾で習った文章と同じものが実力テストや入試に出題されることはほぼ全くありませんし、もし出題されたとしても設問は違うものになるでしょう。ですが、同じ問題が出ないから答え合わせは適当でよいかと言われればそうではなく、重要なのはどのようにしてその回答にたどり着くのかという解法手順を理解することです。国語の読解問題には法則があります。その解法手順を理解することができれば、他の文章でもその手順を使って解答することができます。

記号問題でたまたま勘で当たった、記述問題でとりあえず書いてみたら部分点がもらえたなど、運よく点数が高かった場合もあると思います。そこで満足して放置してしまうと、数学(算数)の計算問題で式が全く違うのに解答欄に書いた答えがたまたま合っているのと同じ状態で、同類の問題が出題されたときに正解できなくなってしまいます。なぜ正解できたか、なぜ不正解だったのかを解法手順を通して学ぶことで、次のテストにつながっていきます。「国語は生まれ持った才能で点数が決まる」という考えで国語を後回しにしている方こそ、まずは解説を読んで解法手順の確認、理解をしてみてほしいと思います。

自力でできなければダメというわけでは無い

解説を見ても意味が分からない、分かったつもりでも次に解いた時には間違えてしまう、このようなことは恥ずかしいことではなく、誰しもにあり得ることです。こういう時こそ、学校や塾の先生に頼ってほしいと思います。少し失礼な言い方になりますが、塾ではただ答えを教える先生、解き方からしっかり教えてくれる先生と当たりはずれがあります。国語でも他教科でも、「解き方」の部分を意識して聞いて欲しいと思います。理解できる解説は自力で、分からない解説は先生を翻訳機代わりにすることで理解度が高まっていけば、これほど上手い塾の活用方法はないと考えています。

また、国語の読解問題では初見の問題に取り組むことになります。一見難しい設問でも、実は今まで使っていた解法が使えたり、解法を組み合わせることによって解けたりできる問題もあるので、まず質問してみたら、意外と簡単に分かることもあると思います。

LOGIQUEは1対1の個別指導であり、分からないことはすぐに聞ける環境になっています。解説で分からないことを聞くには最適の環境を作り出せていると感じます。そして当塾では教材を指定していません。塾用のテキストが必要な生徒、過去問演習が必要な生徒、学校から渡された課題をこなしながら解法を覚えることが必要な生徒と、必要なものは生徒の学力や場面によって変わります。塾での形式的な勉強によって、解説を理解する時間を奪うことになってはいけません。自力で解法を身に付ける助けとして塾を活用してほしいと思います。

そして、国語読解の解法の基礎となる部分は体験授業でお伝えしています。国語読解の解法の一歩目として、ぜひ体感していただければと思います。